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Women on Web 設立者が 2020年世界で最も影響力のある100人の一人に!

 

Women on WebとWomen on Wavesを設立したレベッカ=ゴンパーツ(医学博士)が、タイム誌の「2020年世界で最も影響力のある100人」に選ばれました!レベッカは、これまで20年以上、世界中の女性に安全な中絶を提供してきました。

「世界は、恐怖と不安の真っ只中にあります。ゴンパーツは、『安全な中絶は人権』という信念を貫いて活動を続けてきた希望の光です。」(セシール=リチャーズがタイム誌に寄せたレベッカへのメッセージ

ここではWomen on WebとWomen on Wavesの活動を紹介します。

レベッカは、これまでどんな障害にも屈せず、国境を越えて安全な中絶を提供してきました。彼女の活動は、世界の中絶論争に影響を与え、「安全な中絶があるべき姿」に新たな視点を提供し続けてきました。

 

レベッカと彼女の仲間たちの活動

1)中絶がどんどん難しくなるアメリカ合衆国でAid Access設立

2018年、レベッカは、アメリカ合衆国に住む人が安全な中絶に関する情報と支援を受けられることを目的としAid Access  を設立しました。

最高裁判所の判事であるルース=バーダー=ギンズバーグが亡くなった後、トランプ大統領は反中絶派の判事を後任に就けようとしています。今後、Aid Accessは米国で安全な中絶を提供する唯一の団体となるかもしれません。

 

2)Women on Waves ー 海と空から安全な中絶を提供

レベッカは、1999年にWomen on Wavesを立ち上げ、20年以上もの間、世界中の女性に中絶提供のための活動をしてきました。  Women on Waves は、その名の通り、安全な中絶を提供するために、船でいろいろな国をまわり、船上で中絶を行います。これまで、アイルランド、ポーランド、ポルトガル、スペイン、モロッコ、ガテマラ、メキシコなど、中絶が禁止されているか、非常に制限されている国々を船で周り、公海上で中絶を行ってきました。(中絶船に関しては以下をクリック。abortion ship)  船上で中絶を受ける女性にとって、この中絶船は唯一安全な中絶の方法です。世界を回る中絶船の活動は、安全な中絶への人々の意識を高め、中絶議論を喚起し、連帯をも促してきました。その結果、法律が改正され、中絶が大幅に可能になった国もあります。

中絶を規制することは、中絶件数減少にはつながっていきません。中絶規制は中絶を危険にするだけです。レベッカは、「どこに住んでいようが人間は安全な中絶を享受できるべきである」との信念で革新的な方法を次々と考え出し、活動を続けてきました。例えば空。Women on Wavesは、ドイツからポーランドへ、アイルランドから北アイルランドへ向けて無線操縦の無人機を発進させ、空から中絶薬を提供しました。

Women on Waves は、革新的アイデアと最新技術を使って、中絶禁止派に戦いを挑んでいるのです。

 

3)Women on Web ー オンライン診察で遠隔から安全な中絶を提供

2005年、レベッカは、インターネットによるオンライン診察を使って、遠隔から安全な中絶を中絶提供するWomen on Webを設立しました。これは世界初の試みです。中絶が禁止されている、あるいは制限されている国に住む女性に、安全な中絶のための情報と、中絶をするための薬を提供する活動をしています。

Women on Webは100万以上のメールに答え、10万人以上に安全な中絶の方法を提供してきました。今日、Women on Webは17ヶ国語で相談に対応し、安全な中絶ができない国に住む人を支援しています。

この15年間、Women on Webはオンライン診察を通して、遠隔から安全且つ効果的で、中絶をする本人にとって辛くない中絶の方法を提供してきました。Women on Webはこれからも安全な中絶を提供し続け、女性の健康向上に重要な役割を果たしていくことでしょう。

中絶薬をもっと知りたい方はここをクリック。中絶薬を使った中絶の方法を知りたい方はここをクリック。オンライン診察はここをクリック。

 

安全な中絶のための必要条件再考

遠隔からの中絶薬を提供し、女性が自宅で中絶を行うことは十分安全であることが科学的にも証明されています。遠隔からの中絶でも、その成功率と安全性、女性が安心して中絶をできる、その感覚は、病院で受ける中絶に決して遜色劣らないという研究がいくつも出版されています。世界保健機関(WHO)も、12週までの初期であれば、自分で薬を使って中絶することを勧めています。WHOの中絶薬に関するガイドラインに関してはここをクリック。

オンライン診察を通した遠隔からの中絶薬・中絶支援提供は、今も続いているコロナウィルス危機の救いとなりました。コロナウィルスで外出が規制されている中、フランスや英国は自宅で中絶薬を使って中絶することを合法化しました。世界保健機関(WHO)も基本的ガイドラインで、コロナ危機下においては、むしろ、外部との不必要な接触を防ぐために、薬を使った中絶は望ましい中絶の方法であると論じています。レベッカがこの15年間Women on Webの組織を通して世界中の国々に提供してきた中絶薬は、安全であり、効果のある方法であることが徐々に証明されています。今日、オンライン診察を通して遠隔からの中絶薬・中絶支援提供は政策立案者にも、様々な国際機関にも受け入れられており、推奨されています。

現在も続くコロナ危機下、世界は、避妊方法入手困難、安全な中絶ができない、という挑戦に直面しています。オンライン診察を通した遠隔からの中絶支援は、中絶の旧い考え方を打ち破る革新的な方法なのです。

レベッカは、プリンストン大学で公衆衛生の修士号を取得し、カロリンスカ研究所で医学博士号を取得しました。彼女は、世界中の研究者と協力し、安全で効率よく、中絶をする本人が辛くない中絶提供のためにいくつもの研究を行い、出版もしてきました。女性の健康向上、安全な中絶提供のためには、何があっても負けないレベッカ。彼女とその仲間たちは、これからも革新的な方法と実践で女性と健康の分野をどんどん切り開いていってくれるでしょう。(中絶薬の安全性についての研究出版に関してはここをクリック。)

質問や意見がある方は、こちらにメールをお送りください。info@womenonweb.org

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