日本 中絶の法律

日本では、状況によっては中絶が許可されています。

日本の病院で中絶を受ける場合、手術を受けるしかありません。また、保険は適用外となります。では、世界保健機関(WHO)も安全性を認めている中絶のピルとはなんでしょうか?中絶のピルは価格も中絶手術よりも低く、プライベートの空間で自分で中絶を行うことができます。

刑法堕胎罪と母体保護法、妊娠22週未満までは合法、保険は適用外

 

日本での妊娠中絶は、基本的には、刑法堕胎罪で禁止されていますが、母体保護法に定める中絶の要件を満たしている場合に限り、配偶者の同意を得た上で、合法的に中絶手術を受けることができます。母体保護法指定の病院、あるいはクリニックで行われます。合法的に人工妊娠中絶手術を受けられるのは、22週未満、つまり21週6日までです。中絶手術は、健康保険の適用外で、費用は10−15万円です。

日本で合法的に中絶をできる要件とは、第一に、「妊娠の継続または、分娩が身体的または、経済的理由により母性の健康を著しく害する恐れのあるもの」、第二に「暴行もしくは脅迫によってまたは抵抗もしくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの」です。配偶者(つまり胎児の父親)の同意は、配偶者が知れない時、もしくは、その意思を表示することがでいない、または、妊娠後に配偶者が亡くなった時には、本人の同意だけで足ります。日本の中絶のほとんどのケースが、経済的理由適用の下で行われています。

個々人のケースで、要件を満たしているかどうかを判断するのは、母体保護法指定医です。

妊娠12週以後の中絶手術を受けた場合は、役所に死産届けを出し、胎児の埋葬許可証をもらう必要があります。

 

薬を使った中絶

日本では、女性が、薬を使い、自宅等で自分で妊娠中絶をすることは許されていません。ですが、世界保健機関(WHO)は、12週までの妊娠であれば、薬を使い、安全に中絶をできることを確認しています。女性からは、初期の妊娠ならば、なるべく自然流産に近い形で中絶をしたい、という声が多々聞かれます。中絶をする手段を選択できない、ということは、女性の性と生殖の権利が保障されていない、ということです。

 

Women on Webの支援

薬を使った中絶は、質と効力ともに信頼できる薬、正しい薬の使い方の指示、それを注意深く実行することにより可能になります。価格も外科手術よりも低く、自分のプライベートな空間で行うことができます。

薬を使った中絶についてもっと知りたい方は、こちらにご連絡ください。info@womenonweb.org