国際安全中絶デー WoWはオンライン診察で安全な中絶薬を郵送

国際安全中絶デー。私たちWomen on Webは、「手元の携帯電話やコンピューターを使って中絶薬を郵送で受け取り、自分で中絶を行うことができる」ことを伝えるためにスティッカーを作りました。

テクノロジーを駆使して中絶薬で中絶。

産む・産まないはわたしが決める。

 

皆さんは、9月26日が「世界避妊デー(World Contraception Day)」、9月28日が「国際安全中絶デー(International Safe Abortion Day)」であることをご存知ですか?

2005年に設立されたWomen on Webは、通信技術を使い、これまで世界中からの百万を超える支援リクエストメールに答えてきました。それぞれの地域で安全な中絶をするための情報を提供することもありますし、郵送で中絶薬を提供することもあります。 対応言語数は22に及びます。

もちろん国際安全中絶デーにもアクションを起こしました。以下のようなスティッカーを作成しましたので周りの人たちとどんどん共有してください。私たちは、世界中の女性に「手元の携帯電話やコンピューターを使って自分で中絶行うことができる」と伝えたいのです。

スティッカーはこちらをクリック。

手元の携帯電話やコンピューターを使って自分で中絶ってどういうこと?Women on Web とは?

WoWが提供する薬を使った中絶は安全

「世界避妊デー」は、望まぬ妊娠を防ぐため、また、産む・産まないを自分で決めれるようにするため、世界中の全ての人が、避妊に関する正しく十分な知識と情報を得られることができるべきであることを唱えるキャンペーンです。「国際安全中絶デー」は、全ての人が安全な中絶にアクセスできるべき、ということを唱える国際的なキャンペーンです。今日でも、中絶が非常に制限されているか、禁止されている国がたくさんあります。また、日本のように、法的に中絶が可能であっても、プライバシーや、お金がないなどの理由から、安全な中絶にアクセスしづらい国もあります。中絶ができても、中絶を選んだ故に差別されたり嫌がらせを受けたりする場合もも多々あります。これらの理由で、危険な中絶に依存している女性はたくさんいます。危険な中絶は、大量出血、感染症などを引き起こし、中絶は成功しないだけでなく、女性の体を傷つけ、時には死に至ることもあります。

世界保健機関(WHO)は、妊娠12週未満ならば「薬を使った中絶」は安全・効果的で、実際中絶を行う女性にとって苦痛でない、と論じています。また、WHOは、薬を使った中絶は「中絶をする本人が自分のからだのことを決定する力を取り戻すものだ」と論じています。麻酔で寝ている間に医療従事者の監視下で中絶をされるのではなく、自分で決めた空間・時に中絶を行うことができるのが「薬を使った中絶」です。

望まぬ妊娠をして、中絶をすることに迷いがない時、Women on Webに連絡をし、オンライン診察を記入してください。私たちのスタッフと医師が、メールを通し望まぬ妊娠をしてしまった人たちの相談に乗ります。また、中絶すると決めているなら、自分の決めた場所で自分で安全な中絶をできることを支援します。

郵送で薬を受け取り、自分で選んだ場所・時に自分で中絶をすることにより、嫌がらせを受けたり、差別される状況を避けられるのではないでしょうか。

私たちは、性と生殖の健康に必要な情報が、制限されることなく全ての人に提供されるべきであると主張します。妊娠にまつわる経験を世界中の人々が分かち合い、全ての人が安全な中絶を享受できるよう、人々が国境を越えて連帯することは権利であると信じます。

(支援を受けた一女性の語り)

WoWのウェブサイトと活動にとても感謝しています。今回の妊娠は全く予想外で、こんなに大変なことを人生で体験したことはありませんでした。似たような状況に遭遇する人は他にもたくさんいるはずです。WoWの活動は、突然困難な状況に置かれた人たちを助けてくれているのです。あなたたちの活動に心から感謝しています。メールでの連絡も取りやすかったですし、支援を受け取る手順もとても分かりやすかったです。インターネットで中絶薬を買ってはいけない、との声を耳にしますが、実際の体験からWoWは信頼できると確信しました。WoWとのメールでのやりとりでは励まされました。

何か質問がありましたら、以下にご連絡をください。info@womenonweb.org